「新NISAを始めたいけど、銀行での口座開設って何だか面倒くさそう…」
「書類とか手続きとか、考えただけで後回しにしてしまう…」そんな風に感じていませんか?
特に、普段使っている銀行で手軽に始めたいのに、具体的な方法がわからず一歩を踏み出せない、という方は少なくありません。
ご安心ください。この記事を読めば、あなたに合った方法(オンライン/窓口)で、迷うことなくスムーズに新NISAの口座開設を完了できます。
この記事では、単なる手順の解説だけではありません。申し込みに必要な書類の準備、マイナンバーカードがない場合の対処法、そして多くの人がつまずきがちな注意点まで、新NISAの口座開設方法に関するあらゆる疑問に先回りして回答します。
金融庁の最新情報や各銀行の公式ガイドに基づき、2025年現在の最も正確な情報をお届けします。
このガイドで、新NISAの口座開設方法をマスターし、賢い資産形成の第一歩を踏み出しましょう。
この記事でわかること
- 銀行での新NISA口座開設の全ステップがわかる
- オンラインと窓口、自分に合った申込方法が選べる
- マイナンバーカードがなくても大丈夫!必要書類がすべて揃う
- 手続きで失敗しないための注意点がわかる
- 最短でいつから取引を始められるかがわかる
※この記事では「銀行での新NISA口座開設手順」に特化して解説します。そもそも「どの金融機関を選ぶべきか」という比較検討から始めたい方は、まずはこちらの総合解説記事をご覧ください。
→ 新NISAは銀行と証券会社どちらを選ぶべき?制度から手数料まで徹底比較

まずは確認!銀行での新NISA口座開設、3つの方法と全体の流れ
ここでは、銀行で新NISAの口座開設を行う際の全体像を解説します。申込方法の選択肢と、どの方法を選んでも共通する基本的な流れを理解することで、あなたが取るべき最適なステップが見えてきます。
あなたはどれ?口座開設の3つの方法「オンライン」「窓口」「郵送」
銀行での新NISA口座開設には、主に3つの方法があります。それぞれの特徴を理解し、ご自身の状況に合った方法を選びましょう。
オンライン(Web/アプリ)
- 特徴: スマホやPCで、24時間いつでも申込可能。手続きが最もスピーディで、最短1〜3営業日で開設できる場合があります。
- 向いている人: 手間をかけずに早く始めたい方、日中銀行に行く時間がない方。
窓口
- 特徴: 銀行の担当者に直接相談しながら、書類の記入や手続きを進められます。不明点をその場で解消できる安心感が最大のメリットです。
- 向いている人: 手続きに不安がある方、専門家の意見を聞きながら進めたい方。
郵送
- 特徴: 申込書類を銀行から取り寄せ、記入・捺印して返送する方法です。自分のペースで手続きを進められます。
- 向いている人: 近くに店舗がない方や、オンライン手続きが苦手な方。
主要なメガバンクである三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行は、いずれの方法にも対応しています。
ただし、ゆうちょ銀行は2025年時点でオンライン申込に対応しておらず、窓口または郵送のみとなります。(出典: 三菱UFJ銀行, 三井住友銀行, みずほ銀行, ゆうちょ銀行)
【全体像】申込から開設完了までの基本4ステップ
どの方法を選んでも、新NISAの口座開設は以下の4つのステップで進みます。
- 申込手続き: オンライン、窓口、郵送のいずれかの方法で、口座開設の申込を行います。
- 本人確認: 運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類を提出します。
- 税務署による審査: 金融機関を通じて、税務署が「NISA口座が他の金融機関で開設されていないか(二重口座でないか)」を審査します。
- 口座開設完了: 審査が完了すると、金融機関から口座開設完了の通知が届き、取引を開始できます。
この中で特に時間がかかるのが「税務署による審査」ですが、近年は手続きの迅速化が進んでいます。(出典: 金融庁)
どのくらいかかる?申込方法ごとの開設期間の目安
申込方法によって、口座が開設されるまでの期間は大きく異なります。
- オンライン(eKYC利用)の場合: 最短1〜3営業日(仮開設含む)
- スマホを使った本人確認(eKYC)を利用すると、税務署の審査を待たずに仮口座で取引を開始できる銀行も一部あります。(出典: 三井住友銀行, 三菱UFJ銀行)
- 窓口・郵送の場合: 約2〜3週間(繁忙期は4週間程度)
- 書類のやり取りや、税務署での審査に時間がかかるため、開設までにはある程度の期間を見込んでおく必要があります。(出典: ゆうちょ銀行)
【オンライン編】スマホで完結!新NISAの口座開設方法
ここでは、最もスピーディなオンラインでの新NISA口座開設方法を解説します。特にスマホを使ったeKYC(電子本人確認)を利用すれば、自宅にいながら数日で手続きを完了させることが可能です。
ステップ1:利用したい銀行の公式サイト・アプリにアクセス
まずは、口座を開設したい銀行の公式サイトや公式アプリにアクセスします。
多くの銀行では「NISA」や「資産運用」のメニュー内に、新NISAの特設ページや申込ボタンが用意されています。画面の案内に従って、口座開設手続きを開始しましょう。
ステップ2:必要事項の入力と本人確認書類のアップロード(eKYC)
次に、氏名、住所、連絡先などの必要情報を入力します。
その後、手続きの核心であるeKYC(電子本人確認)に進みます。これは、スマホのカメラを使って本人確認書類と自分の顔を撮影することで、オンライン上で本人確認を完結させる仕組みです。
画面の指示に従って、書類のオモテ・ウラ・厚みなどを撮影し、続いて自分の顔を撮影します。これで本人確認は完了です。(出典: 三菱UFJ銀行, 金融庁)
【用語解説】eKYC(electronic Know Your Customer)
オンライン上で完結する本人確認技術のこと。スマホのカメラで本人確認書類と顔写真を撮影・照合することで、郵送などの手間なく、迅速かつ安全に本人確認を行います。
ステップ3:税務署の審査と口座開設完了の通知
申込情報と本人確認が完了すると、銀行は税務署へNISA口座の開設申請を行います。
税務署での審査(二重口座でないかの確認)が完了すると、銀行からメールや郵送で「口座開設完了」の通知が届きます。この通知を受け取れば、いよいよ新NISAでの取引をスタートできます。
【主要銀行別】オンライン申込ページへのリンク集
- 三菱UFJ銀行: NISA口座開設
- 三井住友銀行: 新NISAの始め方
- みずほ銀行: NISA口座開設のご案内
- りそな銀行: NISAの口座開設〜お取引の流れ
【窓口・郵送編】安心確実!対面での新NISA口座開設方法
ここでは、デジタル手続きに不安がある方や、専門家に相談しながら進めたい方向けに、銀行の窓口や郵送での申込方法を解説します。時間はかかりますが、着実に手続きを進められる安心感があります。
ステップ1:必要書類の準備と来店予約
まず、窓口へ行く前に必要なものを準備します。不備があると二度手間になってしまうため、事前にしっかり確認しましょう。
準備ができたら、銀行の公式サイトや電話で来店予約をすることをおすすめします。特に都市部の店舗では予約がないと長時間待つ可能性があるため、事前の予約がスムーズです。(出典: 三菱UFJ銀行, ゆうちょ銀行)
ステップ2:窓口での申込書記入と書類提出
予約した日時に銀行の窓口へ行き、「新NISA口座を開設したい」と伝えます。
担当者の案内に従って、申込書に必要事項を記入し、持参した書類を提出します。記入方法でわからないことがあれば、その場で質問できるのが窓口申込の最大のメリットです。
ステップ3:口座開設完了通知の受け取り
申込後、オンラインと同様に税務署での審査が行われます。
通常2〜3週間後に、銀行から「口座開設完了のお知らせ」が郵送で届きます。この通知書には、取引に必要な情報が記載されていますので、大切に保管しましょう。(出典: ゆうちょ銀行)
郵送での取り寄せ・申込方法
近くに店舗がない場合や、自分のペースで進めたい場合は、郵送での手続きも可能です。
各銀行の公式サイトから申込書類を請求し、必要事項を記入・捺印の上、本人確認書類のコピーを同封して返送します。
ゆうちょ銀行のように、2025年時点では郵送または窓口での手続きが基本となる金融機関もあります。(出典: ゆうちょ銀行)
新NISAの口座開設に必須!必要書類とマイナンバーの完全ガイド

ここでは、新NISAの口座開設で最も重要かつ、多くの人がつまずきやすい「必要書類」について詳しく解説します。特にマイナンバー関連の書類は複雑なため、ここで完全に理解しておきましょう。
【一覧表】口座開設に必要な本人確認書類
一般的に、本人確認書類として認められているのは以下の通りです。顔写真付きのものが推奨されます。
【最重要】マイナンバー確認書類はどれが必要?
2024年からの新NISAでは、マイナンバーの提出が法律で義務付けられています。(出典: 金融庁)
以下のいずれかの書類が必要となります。
ケース別:マイナンバーカードがない場合の代替書類と手続き
「マイナンバーカードをまだ作っていない」という方でも、新NISAの口座開設は可能です。
その場合は、「通知カード」または「マイナンバー記載の住民票」と、顔写真付きの本人確認書類(運転免許証など)を組み合わせて提出します。(出典: 金融庁)
お持ちの書類に合わせて準備を進めましょう。
要注意!通知カードが使えないケースとは?
通知カードをマイナンバー確認書類として使う際には、一つだけ重要な注意点があります。
それは、通知カードに記載された氏名・住所が、現在のものと完全に一致している必要があるということです。
引越しや結婚で氏名・住所が変わったにもかかわらず、市区町村で通知カードの記載内容の変更手続きをしていない場合、その通知カードはマイナンバーを証明する書類として利用できません。(出典: 金融庁)
この場合は、マイナンバー記載の住民票を取得して手続きを行いましょう。
【失敗談から学ぶ】新NISAの口座開設でつまずかないための注意点
ここでは、SNSや個人のブログなどで報告されている、リアルな失敗談を基に、新NISAの口座開設でつまずかないための4つの注意点を解説します。先輩たちの経験から学び、スムーズな手続きを実現しましょう。
注意点1:住所や氏名が古いまま?本人確認書類の不備
最も多い失敗例が、本人確認書類の不備です。
「運転免許証の住所変更をしていなかった」
「結婚して姓が変わったのに、旧姓の書類を提出してしまった」
といったケースが後を絶ちません。
申し込みを行う前に、提出するすべての書類の氏名・住所が、現在住んでいる情報と完全に一致しているかを必ず確認してください。少しでも情報が異なると、審査で差し戻しとなり、大幅に時間がかかってしまいます。(出典: 三井住友銀行)
注意点2:実は開設済みだった?二重口座エラーの罠
「昔、別の銀行でNISA口座を作ったことを忘れていた」
というのも、よくあるトラブルです。
NISA口座は、一人一つの金融機関でしか開設できません。 過去に開設した口座が残っていると、税務署の審査で「二重口座」と判断され、開設手続きがストップしてしまいます。
心当たりがある場合は、元の金融機関に連絡し、「非課税口座廃止通知書」を発行してもらう必要があります。この手続きにも時間がかかるため、早めに確認しておきましょう。(出典: 三井住友銀行)
注意点3:eKYCの撮影がうまくいかない!スマホでの本人確認のコツ
便利なeKYCですが、「何度やっても認証エラーになる」という声も聞かれます。
主な原因は、撮影環境にあります。
撮影する際は、明るい場所で、背景に余計なものが映り込まないように注意しましょう。スマホを固定し、書類を平らな場所に置いて撮影すると、手ブレやピントずれを防ぎやすくなります。
注意点4:開設はいつ?金融機関と税務署の審査期間
「オンラインで申し込んだのに、なかなか開設完了の連絡が来ない」と不安になる方もいます。
オンライン申込の場合、銀行内での手続きは即時に完了しても、最終的な開設許可は税務署の審査が終わってからとなります。
この審査期間が、通常1〜2週間程度かかります。SNS上でも「税務署の審査が思ったより長い」という声が見られます。申込が完了したら、焦らずに銀行からの通知を待ちましょう。
新NISAの口座開設に関するよくある質問(FAQ)

- QQ1: 口座開設に手数料はかかりますか?
- A
A1: 新NISAの口座開設に手数料は一切かかりません。無料です。
- QQ2: 複数の金融機関でNISA口座を持つことはできますか?
- A
A2: いいえ、NISA口座は一人一つの金融機関でしか開設できません。
- QQ3: 銀行でNISA口座を開設した後、証券会社に変更できますか?
- A
A3: はい、年単位で金融機関の変更が可能です。ただし、その年に一度でもNISA枠で取引を行っていると、その年は変更できず、翌年からの変更となります。手続きも必要ですので、詳しくは金融機関にご確認ください。(出典: 三井住友銀行)
- QQ4: 口座開設後、すぐに取引を始められますか?
- A
A4: 税務署の承認が完了し、口座開設の通知が届いてから取引可能になるのが原則です。最短で数営業日、通常は2〜3週間が目安です。ただし、三菱UFJ銀行など一部の銀行では、審査完了を待たずに投資信託の購入などができる「仮開設」の仕組みがあります。(出典: 三菱UFJ銀行)
- QQ5: 専業主婦(主夫)や学生でも口座開設できますか?
- A
A5: はい、日本国内にお住まいの18歳以上の方であれば、職業にかかわらずどなたでも開設できます。
▼次のステップ:もう一度、新NISAの制度について理解を深める
口座開設の流れを把握できたところで、もう一度新NISAの非課税制度や運用の仕組みについて復習してみませんか?こちらの記事で、より深い知識を身につけて、万全の体制で資産運用をスタートさせましょう。
→ 新NISAを銀行で始める前に知っておきたい非課税制度と運用の基本

まとめ:3ステップで完結!銀行での新NISA口座開設方法と今後の流れ
本記事では、銀行で新NISAの口座を開設するための具体的な方法について、手順や必要書類、注意点を詳しく解説しました。
本記事のポイント
- 銀行での新NISA口座開設方法は「オンライン」「窓口」「郵送」の3種類
- 最も早いのはスマホで完結する「オンライン申込」で、最短1〜3営業日
- 窓口や郵送での申込は、開設まで2〜3週間が目安(繁忙期は4週間程度)
- 口座開設には「本人確認書類」と「マイナンバー確認書類」が必須である
- マイナンバーカードがなくても「通知カード」や「住民票」で代用可能
- 通知カードは、住所・氏名が最新でないと無効になるため注意が必要
- 手続きをスムーズに進める鍵は「書類の事前準備」と「正確な情報入力」
- よくある失敗は「本人確認書類の不備」と「二重口座」
- eKYCでの撮影は、明るい場所で、光の反射に注意して行う
- 税務署の審査には一定の時間がかかることを理解しておく
- 口座開設は無料で、18歳以上なら誰でも申し込める
- 金融機関は年単位で変更が可能
口座開設は、資産形成におけるスタートラインです。この記事を参考に、ご自身に合った方法で、ぜひ新NISAの第一歩を踏み出してください。

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