Visa、JCB、楽天カード。日本でよく使われるこの3枚、いざ分割払いを使おうと思った時、
「どのカードで支払うのが一番手数料を抑えられるの?」
「カードによる差やメリット・デメリットはあるの?」
と考えたことはありませんか?
多くの方がこれらのカードのいずれかをお持ちだと思いますが、分割手数料については意外と知られていないのが実情です。実は、どのカードを選ぶかで、最終的な支払総額に数千円単位の差が生まれることも珍しくありません。
この記事では、2025年最新の公式データに基づき、日本で特に利用者の多い「Visa」「JCB」「楽天カード」の3社に絞って、分割手数料を徹底比較。あなたが次に分割払いを使うべき『結論の1枚』が明確になります。
単なる手数料率の比較だけでなく、ポイント還元を含めた実質的な負担額や、Apple製品が金利0%になる限定キャンペーンまで、一歩踏み込んだ情報であなたのカード選びをサポートします。
この記事でわかること
- 【結論】Visa, JCB, 楽天カードで分割手数料が一番安いのはどこか
- 2025年最新!3社の公式手数料率(実質年率)を一覧比較
- ポイント還元まで考慮した「実質的な負担額」シミュレーション
- Apple製品が金利0%になるJCBのキャンペーン情報
- あなたの買い物スタイルに合ったカードの選び方
※この記事では「Visa・JCB・楽天カード」の比較に特化して解説します。より多くのカードブランドを網羅した総合的な手数料比較ランキングを見たい方は、まずはこちらのピラー記事をご覧ください。
→ クレジットカード分割手数料はどこが安い?主要ブランド別の金利比較と無料キャンペーン完全ガイド

【2025年最新】Visa・JCB・楽天カードの分割手数料を徹底比較

ここでは、この記事の核心である3社の手数料率を、2025年10月時点の最新データで比較します。2025年には金利改定を行ったカード会社もあり、最新情報での比較が不可欠です。
結論ファースト!手数料率が一番安いのは「楽天カード」
いきなり結論からお伝えすると、
3社の中で分割手数料率が最も低く設定されているのは「楽天カード」です。
特に、少ない回数での分割払いにおいて、その手数料率の低さが際立ちます。
3社の公式手数料率(実質年率)比較表
ご覧の通り、特に12回払い以上の長期分割になると、楽天カードとJCBカードでは実質年率で3%以上の差が生まれます。これは支払総額に大きく影響します。
【要注意】2025年に手数料が上がったJCBとVisa
特筆すべきは、JCBとVisa(三井住友カード)が2025年にかけて手数料率を改定し、実質年率の上限が18%前後に引き上げられた点です。
特にJCBはすべての回数で18%、三井住友カードも長期分割では17%台が中心となります。
以前の感覚でこれらのカードを利用すると、「思ったより手数料が高かった」ということになりかねませんので、ご注意ください。(出典: JCB公式サイト, 三井住友カード公式サイト)
なぜ楽天カードの手数料は安いのか?
楽天カードの手数料が比較的安く設定されている背景には、楽天市場という巨大な経済圏の存在が大きいと考えられます。
カード利用者を楽天市場に誘導し、グループ全体で利益を上げるビジネスモデルが確立されているため、カード単体の手数料で大きな利益を追求する必要性が低い、と推測できます。これが、利用者にとってのメリットに繋がっています。
シミュレーションで判明!分割手数料の「実質負担額」を比較
ここでは、単なる手数料率だけでなく、ポイント還元を考慮した「実際にユーザーが負担するコスト」を可視化します。この視点を持つことで、本当にあなたにとってお得なカードが見えてきます。
「手数料 – ポイント = 実質負担額」という考え方
分割払いを利用しても、カードの利用額に応じてポイントは付与されます。例えば、1,000円分のポイントが還元されれば、支払う手数料が1,000円減ったのと同じ効果があります。
つまり、「支払う手数料の総額」から「獲得できるポイント(円換算)」を差し引いた金額こそが、あなたの「実質的な負担額」となるのです。
【シミュレーション】10万円を12回払いにした時の実質負担額を比較
それでは、10万円の商品を12回払いで購入した場合の実質負担額を比較してみましょう。(※各社の通常ポイント還元率を1%と仮定。
近年の金利改定を反映し、必ずご自身のカードの最新年率を公式シミュレーターで確認してください。)
| ブランド | 手数料総額(目安) | 獲得ポイント(1%) | 実質負担額(目安) |
|---|---|---|---|
| 楽天カード | 約 8,200円 | 1,000円分 | 約 7,200円 |
| Visa(三井住友) | 約 10,000円 | 1,000円分 | 約 9,000円 |
| JCB(オリジナル) | 約 10,800円 | 1,000円分 | 約 9,800円 |
このシミュレーションからも、楽天カードが最も実質的な負担額が少ないことが分かります。JCBカードと比較すると、その差は約3,600円にもなります。
楽天市場での利用なら楽天カードがさらに有利に
さらに、あなたが楽天市場のヘビーユーザーであれば、楽天カードのメリットは加速します。
SPU(スーパーポイントアッププログラム)などにより、楽天市場での楽天カード利用はポイント還元率が3%以上に跳ね上がるため、分割手数料を支払っても、それ以上のポイントを獲得できるケースすらあり得ます。
各社の公式シミュレーターを使ってみよう
上記のシミュレーションはあくまで一例です。正確な手数料は、各カード会社が提供している公式サイトのシミュレーターで簡単に計算できます。
購入したい金額と希望の回数を入力するだけで、月々の支払額や手数料総額がすぐに分かりますので、ぜひ活用してみてください。
手数料0円も!3社の分割払い無料キャンペーンを比較
手数料を支払うのが基本の分割払いですが、特定のキャンペーンを狙うことで、手数料を0円にすることも可能です。ここでは3社の特徴的なキャンペーンを紹介します。
【Appleユーザー必見】JCBの金利0%キャンペーン
JCBは、Apple Storeでの製品購入を対象に、最大24回払いの分割金利が0%になるキャンペーンを期間限定で実施していることがあります。高額なMacBookやiPhoneの購入を検討しているJCBカードユーザーにとっては、これ以上ないほどお得なキャンペーンです。
手数料が18%と高いJCBですが、このキャンペーンを狙えばそのデメリットを完全に覆すことができます。(出典: JCB公式サイト)
楽天モバイル契約者なら楽天カードがお得
楽天カードは、楽天モバイルでスマートフォン端末を購入する際に、分割払い(最大24回)の手数料が無料になるキャンペーンを随時実施しています。
楽天のサービスをまとめて利用することで、大きなメリットが生まれる典型的な例です。(出典: 楽天モバイル公式サイト)
Visaは店舗独自のキャンペーンを狙え
Visaブランド自体が大規模な分割無料キャンペーンを行うことは少ないですが、家電量販店やショッピングモールなどが、Visaカードでの支払いを対象とした独自の分割手数料無料キャンペーンを実施することがあります。
「〇〇カメラでVisaカードを使うと12回払いまで手数料無料」といった告知を見つけたら、それがチャンスです。
キャンペーンがない時でも「2回払い」は共通の無料ワザ
そして、どのカードでも共通して使える最もシンプルな方法が「2回払い」です。特別なキャンペーン期間でなくても、2回払いであれば基本的に手数料はかかりません。
ただし、一部の法人カードや特殊な商品では例外もあるため、高額商品の場合は念のため確認すると安心です。
▼次のステップ:分割払いの基本を再確認する
3大ブランドの手数料の違いを理解できたでしょうか。もし、分割払いそのものの仕組みや、お店での具体的なやり方について少しでも不安があれば、こちらの記事で基本を復習しておくことをお勧めします。
→ クレジットカード分割払いの仕組みとは?回数・手数料・やり方を初心者向けに解説

【結論】あなたの使い方に合う分割手数料のお得なカードはこれ!
これまでの比較分析を踏まえ、あなたの買い物スタイルに合わせた「結論の1枚」を提案します。
とにかく手数料を安くしたいなら「楽天カード」
通常時の分割手数料を最も安く抑えたいのであれば、楽天カードが第一候補です。実質年率が3社の中で最も低く、ポイント還元を考慮した実質負担額でも優位に立ちます。
特に楽天市場で頻繁に買い物をするなら、迷わず楽天カードを選ぶべきでしょう。
Apple製品を買う予定があるなら「JCBカード」
普段の手数料率は18%と高いですが、Apple製品を購入するタイミングで金利0%キャンペーンが実施されていれば、JCBカードが最強のカードに変わります。
数十万円のMacBook Proも無金利で購入できるメリットは計り知れません。ピンポイントでの利用に非常に強いカードです。
海外利用や汎用性を重視するなら「Visaカード」
Visaカードの強みは、なんといっても世界中で使える加盟店の多さ(汎用性)です。
分割手数料自体はやや高めですが、海外での利用や、特定の店舗に縛られずどこでも使いたいというニーズには最適です。店舗独自のキャンペーンを狙って賢く使いましょう。
3社の特徴まとめ&使い分け診断チャート
みんなの評判は?3社の分割手数料に関するSNSのリアルな声
客観的なデータに加え、SNSでのリアルな評判もカード選びの重要な参考になります。
「楽天カードはポイント含めるとやっぱりお得」という声
SNSでは、「楽天カードで分割払いしたけど、貯まってたポイントを使ったら手数料分くらいになった」「楽天市場で使えばポイントで手数料は余裕でペイできる」など、ポイント還元率の高さを評価する声が多く見られます。
「JCBの手数料18%は高い…でもキャンペーンは神」という声
「JCBの分割手数料18%はさすがに高すぎる」という否定的な意見がある一方で、「JCBのAppleキャンペーンのおかげで、手数料なしでMacBookが買えた!神!」といった、キャンペーンの威力を絶賛する声も目立ちます。
使い方によって評価が180度変わるカードと言えるでしょう。
「Visaは安心感あるけど、分割はあまり使わないかな」という声
「どこでも使える安心感はVisaが一番。でも、分割払いをするときは手数料が安い楽天カードを使うかな」といった、メインカードとサブカードを賢く使い分けているユーザーの声も見られます。
汎用性のVisa、お得度の楽天、という使い分けが一つのトレンドのようです。
▼次のステップ:分割払いのリスクを学ぶ
ご自身に合ったカードが見えてきたところで、忘れてはならないのが「返済リスク」の管理です。万が一支払いが遅れた場合のリスクや、賢い返済計画の立て方について、こちらの記事で詳しく学んでおきましょう。
→ クレジットカード分割払いの返済リスクとは?延滞・信用情報・繰り上げ返済の注意点

Visa・JCB・楽天カードの分割手数料に関するよくある質問
最後に、3社比較というテーマに特化した、より細かい読者の疑問に回答します。
- QQ1: 海外で利用した場合、3社の分割手数料はどうなりますか?
- A
A1: 海外での利用分を分割払いに変更できるかはカード会社や国によって異なります。一般的にJCBや楽天カードは海外利用分の分割払いに対応していないケースが多く、Visaは比較的対応していますが、手数料体系が国内と異なる場合があるため、渡航前の確認が必須です。
- QQ2: 3社のうち、2枚持つならどの組み合わせがおすすめですか?
- A
A2: 利用シーンによりますが、手数料の安さとポイントの貯めやすさから「楽天カード」をメインにし、海外利用やApple製品購入時のために「JCBカード」または「Visaカード」をサブで持つのがバランスの良い組み合わせです。
- QQ3: 今回比較していないMastercardの分割手数料はどれくらいですか?
- A
A3: Mastercardの分割手数料は、提携している発行カード会社(楽天カード、イオンカードなど)に準じます。例えば、楽天カード(Mastercard)であれば、楽天カードの手数料率が適用されます。
まとめ:3社の分割手数料比較をマスターして、最適なカードを選ぼう
この記事では、Visa、JCB、楽天カードの3社に絞って、分割手数料を徹底的に比較しました。最後に重要なポイントをまとめます。
本記事のポイント
- 2025年最新、Visa・JCB・楽天カードの分割手数料を比較した。
- 手数料率が最も低いのは「楽天カード」(12.25%〜)。
- JCBは一律18.0%と最も高いが、Apple製品のキャンペーンが強力。
- Visaは手数料率がやや高め(17%台)だが、汎用性と店舗キャンペーンが魅力。
- ポイント還元まで含めた実質負担額でも楽天カードが有利。
- 10万円を12回払いにした場合、楽天とJCBでは約3,600円の差が出る。
- 手数料を0円にするには、各社のキャンペーン活用が必須。
- 結論として、手数料の安さなら楽天、特定用途ならJCB、汎用性ならVisa。
- 自分の買い物スタイルに合わせてカードを使い分けるのが最も賢い。


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