新NISAでレバナスが買えないのは分かったけど、NASDAQ100やFANG+は本当に代替になるの?どれくらいリスクがあるのか分からないし、結局どれを選べばいいの?
新NISAのスタートに伴い、高レバレッジ型など一部のレバレッジ型投資信託が成長投資枠などの非課税投資枠の対象外となったことで、「攻めの投資」を諦めかけている方も少なくないでしょう。しかし、そんな状況でも新nisaでレバナスの代わりを探し、非課税メリットを最大限に活かしたいと考えるのは自然なことです。
この記事では、レバナスに代わる高ボラティリティ投資の代表格であるNASDAQ100とFANG+について、その具体的なリスクとリターンの特性を徹底的に比較・解説し、あなたが納得して次の一歩を踏み出すための明確な判断基準を提供します。
金融庁の公式見解やNASDAQ、ICEの指数データといった客観的な情報、そして実際に市場で経験を積んできた投資家のリアルな体験談に基づき、あなたに最適な選択肢がきっと見つかるはずです。
この記事でわかること
- 新NISAでレバナスが対象外とされた本当の理由がわかる
- NASDAQ100とFANG+の具体的な違いとそれぞれのリスクがわかる
- 「マグニフィセント・セブン」集中による影響と対策がわかる
- 過去の暴落から学ぶ「最大ドローダウン」の重要性がわかる
- 自分に合った高ボラティリティ商品の選び方がわかる
- 非課税メリットを活かす攻めの資産運用のヒントが得られる


【今さら聞けない】なぜレバナスは新NISAで買えない?金融庁が示す「本音」の理由
新NISAで『レバナス』を買おうとしたら、対象外だったんです。なんでですか?
実は、金融庁が『長期の資産形成には向かない』と判断したからなんです。その『本音』の理由を見ていきましょう。
ここでは、多くの投資家が疑問に思う新NISAでレバレッジ型投資信託が買えない理由について、金融庁の公式見解と制度の背景から詳しく解説します。その核心は、安定的な資産形成を促すという制度の趣旨にレバレッジ商品が合致しないと判断された点にあります。
「長期・積立・分散」に合わない?NISAの基本理念とレバレッジの乖離
知っておきたいのは、新NISAの制度趣旨が、国民の安定的な資産形成を後押しすることにあり、その基本理念が「長期・積立・分散投資」に置かれている点です。
レバレッジ型投資信託は、その仕組み上、短期的なリターンを狙う投機的な側面が強く、価格変動も非常に大きいため、この理念とは相容れないと判断されました。金融庁は、レバレッジ商品のリスクとして、以下の点を指摘しています。
【なぜ除外されたのか? 3つのポイント】
- 投機性が強い: 「短期的なリターンを狙う」側面が強い商品であるため。
- 変動が激しい: 価格変動が非常に大きく、「安定的な資産形成」に向かないため。
- 理念不一致: 金融庁が掲げる「長期・積立・分散」の方針に合わないため。
金融庁が指摘するレバレッジ商品の具体的リスクとは
最初に整理しておきたいのは、金融庁がレバレッジ型・インバース型ETF等に対して具体的なリスクを挙げ、注意喚起を行っていることです。
① 価格変動リスクと中長期不適合性
金融庁は、レバレッジ商品が持つ価格変動リスクの大きさを強調しています。
短期間で大きな損失を被る可能性が高く、特に「複数営業日にわたる投資では、原指数の倍数とは異なる値動きとなり、中長期の資産形成には適合しない場合がある」と指摘しています。これは、新NISAの主眼である長期的な資産形成には不向きであるという判断につながっています。
② 仕組みの複雑性と原指標との乖離
もう一つ重要なのは、レバレッジ型商品の仕組みの複雑性です。
先物取引などのデリバティブを用いた複雑な構造を持つため、原指標との乖離やロールオーバーコスト等の影響を受けやすいとされます。この複雑性が、一般の投資家がリスクを正確に理解することを困難にし、意図しない損失につながる可能性をはらんでいます。
これらの指摘は金融庁の公式見解に基づいています。(出典: 金融庁 NISA特設ウェブサイト)
【用語解説】デリバティブ
株式や債券などの原資産から派生した金融商品のことで、先物取引やオプション取引などがあります。
【ここがポイント】
- 価格変動リスクが大きい: 短期間で大きな損失の可能性
- 中長期投資に不適合: 複数営業日保有で原指数との乖離発生
- 仕組みが複雑: デリバティブ取引の影響でリスクが読みにくい
マグニフィセント・セブン偏重の真実:NASDAQ100・FANG+は分散投資と言えるか?
NASDAQ100なら100社に分散してるから安心ですよね?
実はそうとも言い切れないんです。中身を見ると、たった7社の影響力が凄まじいことになっているんですよ。
意外と知られていませんが、NASDAQ100やFANG+といった指数は、特定の巨大テック企業に大きく依存しているという実態があります。
ここでは、その「マグニフィセント・セブン」と呼ばれる企業群が指数に与える影響と、それが分散投資という観点から何を意味するのかを深掘りします。
マグニフィセント・セブンとは?その構成銘柄とNASDAQ100における驚異的なウェイト
最初に知っておきたいのは、近年、米国の株式市場を牽引している「マグニフィセント・セブン」と呼ばれる7つの巨大テック企業です。
【マグニフィセント・セブン(M7)】
- Apple
- Microsoft
- Alphabet (Google)
- Amazon
- NVIDIA
- Tesla
- Meta Platforms (Facebook)
これらの企業は、NASDAQ100指数において驚くほど大きなウェイトを占めています。
直近のデータでは、これら7銘柄の合計ウェイトがNASDAQ100全体の約35~45%前後で推移しており、ある時期には40%を超えることも報告されています。
この数字は、NASDAQ100が実質的にこれらの少数銘柄の動向に大きく左右される指数であることを示しています。(出典: Visual Capitalist)
【用語解説】マグニフィセント・セブン
米株式市場を牽引する7銘柄の呼称。時価総額や株価上昇率が突出しており、NASDAQ100やS&P500の指数リターンの大部分を生み出しているとされます。
なぜテック株に集中するのか?利益成長とインデックス流入の裏側
なぜこれほどまでに少数銘柄への集中が進んだのでしょうか。
集中が集中を呼ぶ:パッシブ運用と時価総額加重のメカニズム
ポイントは、これら7社が近年の経済成長の主要テーマをほぼ総取りしてきた点にあります。
クラウド、オンライン広告、AI、EVといった分野で圧倒的な売上・利益・キャッシュフローの成長を続けてきました。
その結果、時価総額が膨大になり、時価総額加重型の指数であるNASDAQ100やS&P500において、自然とそのウェイトが急増したのです。
また、近年拡大しているパッシブ運用(インデックス投資)への資金流入も、この集中を加速させています。インデックスファンドは時価総額の大きい銘柄に自動的に資金を配分するため、「勝ち組銘柄がインデックス内でのウェイトをさらに高め、追加の資金を呼び込む」というフィードバックループが働くと分析されています。(出典: Glenmede)
【要点まとめ:巨大化の理由】
- 経済成長テーマの独占: クラウド、AI、EVなどで圧倒的な成長
- 時価総額の巨大化: 成長が時価総額を押し上げ、指数ウェイトも増大
- パッシブ運用の影響: 巨大化した銘柄に資金が集中するメカニズム
集中がもたらす光と影:ハイリターンの源泉と指数全体の脆弱性
このようなマグニフィセント・セブンへの集中は、NASDAQ100やFANG+といった指数に「光」と「影」の両方をもたらしています。
光(メリット):指数全体のリターンを押し上げる
これら成長企業の好調さが、指数全体のリターンを強力に押し上げているという点です。
あるリサーチでは、2024年上期のS&P500リターンの大部分がマグニフィセント・セブン由来だったと指摘されており、NASDAQ100でも上位数社がパフォーマンスの大半を生み出していることが示されています。
テック・グロースの成長を効率的に取りに行きたい投資家にとっては、「数百銘柄に薄く分散した指数」よりも「勝ち組が濃縮された指数」の方が魅力的に見える局面も多いでしょう。
影(デメリット):少数銘柄への依存リスク
一方で、指数全体の脆弱性が高まるという重大なデメリットがあります。
7銘柄のうちいずれかに重大な業績悪化や規制リスクが生じた場合、指数全体が大きく影響を受ける可能性があります。「指数投資だから十分分散されていて安全」という直感が、当てはまりにくくなるのです。
さらに、IT・コミュニケーション・一般消費財の一部に極端に偏っており、エネルギー・金融・ヘルスケアなどの伝統セクターへのエクスポージャは限定的です。マクロ経済環境がテック企業にとって不利に転じた際、指数全体が弱くなりやすいというセクター・スタイル偏重のリスクも抱えています。
【要点まとめ:メリットとリスク】
- メリット: 少数精鋭で高いリターンを牽引
- デメリット: 集中リスクによる脆弱性、セクター偏重
指数投資は「広く薄く分散する」というイメージが強いですが、NASDAQ100やFANG+のように、特定の少数銘柄にパフォーマンスが大きく依存している現状を見ると、「指数投資=安全な分散」というイメージの盲点を改めて感じます。
マグニフィセント・セブン集中がもたらす集中リスクの本質を理解し、自分のポートフォリオがどの程度集中しているのかを把握することが、レバナス代替戦略を考える上で非常に重要だと感じました。
過去の暴落から学ぶ:NASDAQ100・FANG+の「最大ドローダウン」を徹底解説
次に、高ボラティリティ商品であるNASDAQ100やFANG+に投資する上で避けて通れない、「最大ドローダウン」について深く掘り下げていきます。過去の暴落局面でどれくらい資産が目減りしたのかを知ることは、あなたのリスク許容度を測る上で非常に重要です。
修正が必要な箇所(導入の会話、数値データの比較レイアウト、体験談の視覚化)を中心に整形しました。
特に「過去の暴落データ」は、各イベントごとの被害規模がスマホで一目で比較できるよう、テクニックA(強調見出し)を使って整理しています。
過去の暴落から学ぶ:NASDAQ100・FANG+の「最大ドローダウン」を徹底解説
NASDAQ100とかFANG+って、すごく儲かるけど、暴落したら怖いですよね…。
そうなんです。だからこそ『最大ドローダウン(最悪どこまで下がるか)』を事前に知っておくことが、メンタル崩壊を防ぐワクチンになるんですよ。
次に、高ボラティリティ商品であるNASDAQ100やFANG+に投資する上で避けて通れない、「最大ドローダウン」について深く掘り下げていきます。
最大ドローダウンとは?最悪の含み損を事前に覚悟する重要性
最初に知っておきたいのは、金融用語としての最大ドローダウンの定義です。
【用語解説】最大ドローダウン
ある期間の中で、資産価格がピーク(最高値)からボトム(最安値)までどれだけ下落したか」を割合で示す指標で、「最悪ケースで資産が何%減ったか」を表します。
例えば、100万円が一時的に70万円まで下がった場合、最大ドローダウンは−30%となり、「その期間中に経験した最大の含み損」がどれくらいだったかを直感的に把握できます。
心理的側面:なぜ最大ドローダウンの理解が投資継続に繋がるのか
重要なのは、この最大ドローダウンを事前に理解しておくことが、長期投資を継続する上で極めて重要であるという心理的な側面です。
人は含み損が一定水準(例えば−30%、−50%)を超えると、合理的な判断よりも「不安・恐怖」に支配されやすくなり、長期戦略を途中で投げ出す(狼狽売り)リスクが急増します。(出典: Reddit)
特にレバナス代替としてNDXやNYFANGに集中投資する場合、−30〜−50%級のドローダウンは現実的なシナリオです。「その水準まで下がっても売らずにいられるか」を事前にイメージすることが、戦略継続の成否を左右するのです。
【ここがポイント】
- 最大ドローダウン: 最悪の含み損の割合
- 事前理解の重要性: 暴落時の「不安・恐怖」に打ち勝つため
ITバブル崩壊、リーマンショック、コロナショック…各ショックで何%下落した?【NDXとNYFANGの比較】
それでは、過去の主要な金融ショック局面において、NASDAQ100とFANG+がどれほどの最大ドローダウンを記録したのかを見ていきましょう。
【ITバブル崩壊時(2000〜2002年)】
NASDAQ100が経験した最大級の下落です。このテッククラッシュ期に、NASDAQ100の最大ドローダウンはおよそ−80%超(約−83%)に達したとする分析があります(出典: PowerDrill)。
※FANG+指数は当時存在しません。
【コロナショック(2020年2月〜3月)】
- NASDAQ100:下落は概ね−25〜−30%前後にとどまりました。
- FANG+:関連データでは、約−35%前後の最大ドローダウンを記録し、NDXよりやや深い下落を経験しました。
【2022年金利急上昇局面】
- NASDAQ100:FRBの急速な利上げにより、年間リターンは−30〜−35%程度となりました。
- FANG+:NYFANG指数リターンは約−40%、関連ETNでは約−49%の最大ドローダウンを記録しました。「FANG+関連商品はNASDAQ100より一段深い下落を経験しやすい」という特性が見て取れます(出典: Samsung ETF)。
ドローダウンに「耐えられた人」と「耐えられなかった人」の心理【投資家体験談】
最大ドローダウンの数字を知っていても、実際の含み損には精神的に耐えられない場合があります。ここでは、投資家たちのリアルな体験談を見ていきましょう。
-30%ラインが分水嶺?SNSで見る個人投資家のリアルな悲鳴
X(旧Twitter)では、個人投資家にとって−30%前後が一つの心理的な分水嶺になっている様子がうかがえます。
「−20%までは我慢できるが−30%を超えると夜眠れなくなる」「−30%を越えたところで、これ以上減るのが怖くて売ってしまった」といった声が多く見られます。
これは、長期投資継続の試練の深さを示しています。人は含み損がこの水準を超えると、合理的な判断よりも「不安・恐怖」に支配されやすくなるため、「その水準まで下がっても売らずにいられるか」を事前にイメージしておくことが重要です。
“数字を知っていれば続けられたかもしれない”という後悔
個人ブログや掲示板の反省記事では、「事前に最大ドローダウンがどれくらいになり得るかを調べておけば、実際の暴落時にも『想定の範囲内』と受け止められたかもしれない」「知らずに始めたせいで、−30%でパニック売りした」といった振り返りがよく見られます。
このことから、数字として覚悟しておくことで、暴落時のセルフコントロールがしやすくなることが示唆されます。
ドローダウンの深さだけでなく「回復に何年かかったか」もセットで確認し、「いつまで耐える前提で投資するのか」という時間軸の覚悟を持つことが大切です。
最大ドローダウンは、単なる過去の数値ではありません。それは、未来の投資行動を左右する心理的指標であり、投資家自身の「精神的な耐性」を測るバロメーターでもあります。
特に高ボラティリティ商品に投資する際は、過去の数字を深く理解し、「自分ならどこまで耐えられるか」を事前にシミュレーションしておくことが、後悔のない投資への第一歩になると感じました。
新NISAでレバナス代替!NASDAQ100とFANG+、結局どっちを選ぶべき?【徹底比較】
新NISAでレバナスが対象外になってしまって…。代わりに『NASDAQ100』か『FANG+』が良いって聞くんですけど、結局どっちを選べばいいんですか
悩みますよね。どちらもハイテク株主導の強力な指数ですが、中身の『集中度』が全く違います。それぞれの特性を理解して、自分のスタイルに合う方を選びましょう。
新NISAでレバナスが対象外となった今、NASDAQ100とFANG+のどちらを選ぶべきか、多くの人が悩んでいるでしょう。ここでは、両者の特性を徹底的に比較し、あなたが最適な選択をするための判断材料を提供します。
定義から見る違い:約100銘柄 vs 厳選10銘柄の特性
まず、両指数の根本的な違いを確認しましょう。
【NASDAQ100指数】
- 構成銘柄数: 約100銘柄で構成。
- 選定基準: Nasdaq市場に上場する「金融を除く」時価総額上位約100社。
- ウェイト方式: 時価総額加重型(修正キャップ)。極端な一社支配を抑えつつ大型株が指数を主導する設計。
- 思想: 広く「非金融の大型成長株」を網羅するセクターベンチマーク寄り。(出典: Nasdaq)
【NYSE FANG+指数】
- 構成銘柄数: 厳選された10銘柄前後で構成。
- 選定基準: 次世代テクノロジーおよびテック関連企業の中から、時価総額・売買代金・売上高成長など複数ファクターに基づき選定。
- ウェイト方式: イコールウェイト(各10%)。
- 思想: 市場を牽引するごく少数の「スーパー・グロース銘柄」に集中するテーマ型集中ベンチマーク。(出典: ICE)
新NISAで買える関連商品:代表的なETF・投資信託を徹底比較
新NISAの成長投資枠で投資可能な、NASDAQ100とFANG+に連動する代表的な商品を見ていきましょう。
NASDAQ100連動型ファンド:iFreeNEXT、eMAXIS Slimなど
国内公募インデックス投信の代表例としては、iFreeNEXT NASDAQ100インデックスやeMAXIS NASDAQ100インデックスなどがあります。
これらはレバレッジのかからない1倍商品であり、新NISA成長投資枠の対象となり得ます。
FANG+連動型ファンド:iFreeNEXT FANG+インデックスなど
FANG+指数に連動する代表的な公募投信は、iFreeNEXT FANG+インデックスです。高ボラティリティでありながらもレバレッジを使わない形で、マグニフィセント・セブンを中心としたGAFAM+αへの集中投資が可能です。
こちらも新NISA成長投資枠の対象となり得ます。
【比較表】NASDAQ100 vs FANG+ 主要指標比較
| 観点 | NASDAQ100 | FANG+ / マグニフィセント・セブン関連 |
|---|---|---|
| 構成銘柄数 | 約100銘柄 | 10銘柄前後 |
| 上位銘柄ウェイト | 上位7銘柄で約40%前後 | 10銘柄前後に集中しており「超集中ポートフォリオ」に近い構造 |
| ボラティリティ | S&P500より高く、ドローダウンも深くなりやすい | NASDAQ100よりさらにボラティリティ・ドローダウンが大きい傾向 |
| テーマ性 | 広くグロース株・テック株中心 | 超大型IT・プラットフォーマーなど「市場のスター銘柄」に集中 |
| 新NISAでの扱い | 条件を満たせば対象 | 条件を満たせば対象 |
【ここがポイント】
- NASDAQ100: 約100銘柄で比較的広く分散。しかしマグニフィセント・セブン依存度は高い。
- FANG+: 厳選10銘柄のイコールウェイト。NASDAQ100よりさらに集中度が高く、ボラティリティも大きい。
「分散効果は限定的」という批判にどう向き合うか?
どっちを選んでも、結局は同じようなIT企業ばかりですよね? 分散投資にはならないんじゃないですか?
鋭い指摘です。実は『分散の質』に関しては、プロの間でも議論が分かれるところなんです。詳しく見ていきましょう。
両指数を比較すると、どちらもマグニフィセント・セブンに代表される大型テック企業への依存度が高いことがわかります。この状況に対し、「結局どちらも米大型テック株で、分散効果は限定的ではないか」という批判的な見解も存在します。
両指数ともマグニフィセント・セブンへの依存度は高い
運用会社やリサーチレポートでは、NASDAQ100が100銘柄以上を含むため、10銘柄しかないFANG+よりは分散度が高く、個別ショックに対して相対的に頑健であると指摘されています。
一方で、FANG+は「テーマとしての純度」は高いものの、事実上は少数銘柄ポートフォリオと同等であり、指数と言っても個別株投資に近いリスクプロファイルを持つとされています。
S&P500や世界株指数との分散度の違い
一部のレポートでは、両者ともマグニフィセント・セブンへの依存度が高く、真の分散という観点ではS&P500や世界株指数ほどの広がりはないとしつつも、「トータルリターンの源泉がどこにあるかを理解したうえで使うことが重要」とまとめています。
【要点まとめ:分散効果の現実】
- NASDAQ100:100銘柄あるが、上位数社への依存度は高い。
- FANG+:事実上の「個別株・少数精鋭」投資に近い。
NASDAQ100とFANG+の比較では、構成銘柄数やウェイト方式に違いがあるものの、どちらもマグニフィセント・セブンへの依存度が高いという共通の特性を持っています。
このため、ポートフォリオ全体の分散効果を考える際には、両指数だけでなく、S&P500や全世界株式といったより広範な指数との組み合わせを検討するなど、多角的な視点を持つことが重要だと感じました。
あなたのリスク許容度は?後悔しないための「高ボラティリティ商品」選び
FANG+のリターンは魅力的だけど、暴落したときが怖いです…。耐えられるか不安で。
その『不安』こそが重要です。自分がどれくらいのマイナスなら平常心を保てるか、具体的な数字でシミュレーションしてみましょう。
最後に、高ボラティリティ商品を選ぶ上で最も重要な、あなた自身のリスク許容度について深掘りします。過去の暴落から学んだ「最大ドローダウン」の教訓を踏まえ、後悔しないための選び方を見ていきましょう。
自分にとって「耐えられる最大ドローダウン」を知る方法
投資の世界でよく言われる「リスク許容度」とは、投資元本が減少する可能性に対して、投資家がどれだけ心理的に耐えられるか、という度合いを指します。
特にNASDAQ100やFANG+のような高ボラティリティ商品では、−30%〜−50%といった大きなドローダウンを経験する可能性があります。
シミュレーションと心理テストの活用
自分にとって「耐えられる最大ドローダウン」を知るためには、過去の市場データを基にしたシミュレーションが有効です。
例えば、ITバブル崩壊時のNASDAQ100の−80%超の下落や、2022年のFANG+の−40〜−50%の下落を自分の資産に当てはめてみて、その状況に冷静でいられるかを想像してみましょう。
また、各証券会社が提供しているリスク許容度診断テストも参考になります。これらは質問に答えることで、あなたの投資に対する考え方やリスクへの態度を客観的に評価してくれます。
投資目標と時間軸から逆算するリスク許容度
あなたの投資目標(例:老後資金、住宅購入資金など)と、それに向けた時間軸もリスク許容度を測る上で重要な要素です。
例えば、5年以内に使う予定の資金であれば、大きなドローダウンに耐えることは難しいでしょう。しかし、20年、30年といった長期での運用であれば、一時的な下落も回復する可能性が高まります。
長期投資継続の秘訣:含み損での狼狽売りを防ぐには
高ボラティリティ商品を長期で保有する上で最も避けたいのが、含み損に耐えきれず、底値で売却してしまう「狼狽売り」です。これを防ぐための秘訣を見ていきましょう。
事前準備が9割:なぜ暴落は必ず来るものと考えるべきか
投資の世界では「暴落は必ず来る」と言われます。重要なのは、暴落が来ないことではなく、暴落が来た時にどう行動するかです。
事前に最大ドローダウンの深さや回復に要した期間を知り、「これくらいの下落はあり得る」と覚悟しておくことが、冷静な判断を助けます。
ポートフォリオ全体でのリスクバランスの重要性
NASDAQ100やFANG+は、ポートフォリオの「攻め」の部分として位置づけ、その一方でS&P500や全世界株式などのより広範な指数、あるいは債券や現金といった「守り」の部分もバランス良く組み入れることが重要です。
これにより、ポートフォリオ全体のリスクをコントロールし、精神的な安定を保ちやすくなります。
高ボラティリティ商品とリスク許容度の関係性をまとめると、結局のところ、長期投資の成功には「精神的な耐性」が不可欠だと言えます。過去の最大ドローダウンの数字は、その試練の深さを示しています。
レバナス代替戦略が単なる商品選びではなく、投資家自身の「リスク管理能力」を試すものだという本質を理解し、自分の許容度を超えない範囲で、賢く攻めの投資を続けていくことが何よりも大切です。
NASDAQ100・FANG+に関するよくある質問
ここでは、NASDAQ100やFANG+に関するよくある質問にお答えします。
- Q1: レバナスは本当に新NISAでは買えないのですか?
-
A1: はい、新NISAの制度趣旨である「長期・積立・分散」投資に合わないと判断されるため、レバレッジ型投資信託は成長投資枠の対象外となっています。
- Q2: NASDAQ100とFANG+はどちらの方がハイリスクですか?
-
A2: 一般的に、構成銘柄が厳選された10銘柄であるFANG+の方が、約100銘柄で構成されるNASDAQ100よりも集中度が高く、ボラティリティも大きいため、よりハイリスクと言えます。
- Q3: マグニフィセント・セブンに集中投資するのは危険ではないですか?
-
A3: 少数銘柄への集中は、その銘柄に何かあった場合の指数全体への影響が大きくなるため、リスクは高まります。ただし、これらの企業が高い成長を続けている間は、高いリターンが期待できる側面もあります。
- Q4: 過去の暴落時、NASDAQ100はどれくらい下落しましたか?
-
A4: ITバブル崩壊時には約-83%、コロナショックでは約-25〜-30%、2022年の金利上昇局面では約-30〜-35%の最大ドローダウンを経験しています。
- Q5: 高ボラティリティ商品でも長期積立投資は有効ですか?
-
A5: はい、理論上は有効です。下落局面で多くの口数を購入できるため、その後の回復局面で大きなリターンにつながる可能性があります。ただし、精神的な耐性が不可欠です。
- Q6: 新NISAでNASDAQ100やFANG+に投資する際の注意点は?
-
A6: 高ボラティリティであるため、ポートフォリオの一部としてサテライト的に活用し、全資産を集中させないことが重要です。また、自身の最大ドローダウン許容度を事前に把握しておきましょう。
まとめ:新NISA時代の攻めの投資戦略とレバナス代替の考え方
本記事では、新NISAでレバナス代替を探すあなたのために、NASDAQ100とFANG+の具体的なリスクと選び方について詳しく解説しました。
レバナス代替商品の重要ポイント【総復習】
- 新NISAでレバナスが対象外となる理由を再確認
- 新NISAの理念である「長期・積立・分散」にレバレッジ商品が適合しないため、金融庁が対象外と判断しています。価格変動リスクの大きさや仕組みの複雑性が主な理由です。
- NASDAQ100とFANG+、それぞれの特性とリスクを理解
- NASDAQ100は約100銘柄で構成される時価総額加重指数。FANG+は厳選10銘柄のイコールウェイト指数。FANG+の方がより集中度が高く、ボラティリティも大きい傾向にあります。
- 集中リスクと最大ドローダウンへの理解が不可欠
- 両指数とも「マグニフィセント・セブン」への依存度が高く、少数銘柄に業績悪化があった場合、指数全体に影響が及ぶ可能性があります。過去にはITバブル崩壊時のNASDAQ100で-80%超、2022年のFANG+で-40〜-50%の最大ドローダウンを記録しています。
次の一歩:自分に合った高ボラティリティ商品を見つけるために
この記事で、新NISAの非課税メリットを活かす「攻め」の戦略、特にレバナス代替としてのNASDAQ100とFANG+に関する全体像が見えてきたはずです。
大切なのは、各商品の特性とリスクを正しく理解し、自分のリスク許容度と照らし合わせて選択することです。ぜひ、この記事で得た知識を元に、あなたに最適な投資戦略を構築し、未来の資産形成に役立ててください。
免責事項:投資は自己責任で
本記事は情報の提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資には価格変動リスク、為替変動リスク、信用リスクなど様々なリスクが伴い、元本を割り込む可能性があります。
最終的な投資判断は、ご自身の判断と責任において行ってください。金融商品の選択にあたっては、必ずご自身の投資経験、知識、財産状況、投資目的等を十分に考慮し、必要に応じて専門家にご相談ください。当ブログは、本記事の内容に基づいて行われたいかなる行為についても、一切の責任を負いません。








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