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新NISAでレバレッジ投資信託が対象外でも諦めない!あなたのための代替案と攻めの投資戦略を徹底解説!

2025 12/04
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投資対象・銘柄選び
2025年12月4日
抽象的な右肩上がりのチャートと積み重なるコインの画像。新nisa レバレッジ 投資信託の代替戦略による資産形成と成長の可能性を象徴する一枚。
男性

「新NISAでレバナスが買えないなんて…非課税で大きく増やす夢は終わり?」

2024年から始まった新NISA。非課税枠が大幅に拡大され、意気込んで「攻めの投資」をしようとした矢先、人気の新nisa レバレッジ 投資信託が対象外だと知り、がっかりしている方も多いのではないでしょうか。SNS上でも「レバレッジが使えないNISAは魅力半減」といった声が聞かれます。

編集長・カナメ

レバレッジを使わなくても、非課税メリットを活かした「攻め」の投資戦略は可能です。この記事で、その具体的な方法とリスク管理術を、個人投資家のリアルな声も交えて徹底解説します。

この記事では、金融庁の公式見解や実際の市場データ、さらにはレバレッジ投資や代替戦略に実際に取り組んできた個人投資家たちの体験談(成功・失敗)も参考にしながら、あなたが納得して次の一歩を踏み出すための知識を、一つひとつ丁寧に解説していきます。

この記事でわかること

  • 新NISAでレバレッジ投資信託が対象外とされた本当の理由
  • レバレッジ投資に潜む「逓減効果」の具体的なリスクと体験談
  • レバナスの代わりになる、具体的な高ボラティリティ投資3選
  • 代替戦略に共通する「金利上昇局面でのリスク」と個人投資家の実感
  • 非課税メリットを活かした「攻め」の資産運用の考え方
  • 投資家のリアルな疑問に答えるQ&A
目次

なぜ?新NISAで人気の「レバレッジ投資信託」が対象外となった理由

男性

新NISAで『レバナス』を買おうと思ったら対象外でした。大きく増やしたいのに、なんでダメなんですか?

編集長・カナメ

実は金融庁が『長期の資産形成に向かない』と判断したからなんです。具体的な理由を見ていきましょう。

ここでは、多くの投資家が疑問に思う「なぜ新NISAでレバレッジ型投資信託が買えないのか?」という問いに、金融庁の公式見解や制度の背景から詳しく解説します。結論から言うと、安定的な資産形成を促す制度の趣旨に合わないと判断されたためです。

結論:金融庁が掲げる「長期・積立・分散」の理念に合わないから

新NISAの制度趣旨は、国民の安定的な資産形成を後押しすることであり、その基本理念は「長期・積立・分散投資」に置かれています(出典: 金融庁 NISA特設ウェブサイト)。

レバレッジ型投資信託は、その仕組み上、短期的なリターンを狙う投機的な側面が強く、価格変動も非常に大きいため、この理念とは相容れないと判断されました。金融庁は、レバレッジ商品のリスクとして、特に以下の点を指摘しています。

金融庁などが指摘する主なリスク

【① 短期間での大損失リスク】
価格変動リスクが大きく、短期間で大きな損失を被る可能性があります。


【② 指数乖離リスク(減価)】
複数営業日にわたる投資では、原指数の倍数とは異なる値動き(一般的に下落しやすい)となり、中長期の資産形成には適合しない場合があります。


【③ 仕組みの複雑さ】
先物取引などのデリバティブを用いた仕組みが複雑で、原指数との乖離やロールオーバーコスト等の影響を受けます。

(出典: レバレッジ型・インバース型ETF等への投資にあたってご注意ください)

「短期投機的」と見なされる商品の具体的な条件

新NISAの成長投資枠では、以下の条件に当てはまる投資信託が原則として除外されています。レバレッジ型投資信託は、この「高レバレッジ型」に明確に該当するため、対象外となっているのです。

【新NISA除外対象の3条件】

  • 信託期間が20年未満の商品
  • 毎月分配型の商品
  • 高レバレッジ型の商品(デリバティブ取引を用いて、特定の指数の変動率に一定の倍数を乗じて算出されるもの)

(出典: 新しいNISA : 金融庁)

投資家の声:「過保護だ」「自己責任で選ばせて」という反論も

この決定に対し、個人投資家からは様々な意見が上がっています。特に、これまでレバナス(NASDAQ100のレバレッジ型投信)などで積極的にリターンを追求してきた層からは、批判的な声も少なくありません。

「NISAは税制優遇であって、金融庁が投資家の行動を指導する場ではないはず。自己責任でレバレッジも選ばせてほしい」 ( X(旧Twitter)の投稿傾向)

「レバナスで大きく資産を増やせた経験があるだけに、新NISAで使えないのは本当に残念。非課税で一気に増やすチャンスが奪われた気分」 (出典: 投資系掲示板の投稿傾向)

このように、投資の自由度を重視する声と、投資家保護を重視する制度の思想との間には、現在もギャップが存在すると言えるでしょう。

【調査限界】制度設計に関する詳細な議事録は公開されていない

なお、この決定に至るまでの金融審議会などでの具体的な議事録(「誰が」「どのように」発言して決定したか)は、公開情報からは詳細に追うことができません。

公開されているのは、レバレッジ商品のリスクに関する注意喚起や制度の概要であり、「長期・積立・分散」という大方針との整合性を取る形で、実務的に除外が決定されたと考えるのが自然なようです。

編集長・カナメ

私が各種資料を読み解いて感じたのは、「投資家の自由」と「長期的な資産形成の成功」という二つの価値を天秤にかけた結果、金融庁は後者を優先した、という明確なメッセージです。
全員を満足させる制度はないという現実の中で、国としてどちらを重視するかの姿勢が示されたと言えるでしょう。

【最重要リスク】今さら聞けない「逓減効果」のカラクリとは?

男性

指数が元に戻れば、レバレッジ投信も元に戻りますよね? 2倍動くだけなんだから。

編集長・カナメ

そこが最大の落とし穴なんです。実は、行って帰ってくると『資産が減っている』という不思議な現象が起きるんですよ。

意外と知られていませんが、レバレッジ投資で最も注意すべきリスクの一つが「逓減効果」です。これは、長期で保有するほど、期待したリターンからズレて資産が目減りしていく現象のことで、レバレッジ型投資信託が「長期投資に不向き」と言われる最大の理由です。

レバレッジ型投信の「日次リバランス」という仕組み

レバレッジ型投資信託は、「原指数の1日ごとの値動きの〇倍」になるように設計されています。

この「1日ごと」というのがポイントで、運用会社は毎日、先物取引などを利用して資産配分を調整(リバランス)しています(出典: レバレッジ型・インバース型ETF等への投資にあたってご注意ください)。

この日次リバランスこそが、逓減効果を生み出す元凶なのです。

数値で見る!ボックス相場だと資産が減っていくシミュレーション

言葉だけでは分かりにくいので、簡単な数値例で見てみましょう。

基準となる指数が100円からスタートし、1日目に10%上昇、2日目に約9%下落して元の100円に戻る「ボックス相場」を考えます。

【基準指数(プラマイゼロ)】

  • 100円 → 110円(+10%) → 100円(-9.09%)
  • 結果:元の価格に戻った。

【2倍レバレッジ投信(マイナス)】

  • 100円 → 120円(+20%) → 98.2円(-18.18%)
  • 結果:1.8円(1.8%)の損失が発生した。

いかがでしょうか。基準指数は元の価格に戻っただけなのに、2倍レバレッジ投信の価値は1.8%も目減りしてしまいました。これが逓減効果です。相場が上下を繰り返すほど、この目減りは雪だるま式に大きくなっていきます。

体験談:「指数は戻ったのに、俺のレバナスは戻らない…」

この逓減効果は、実際の投資家の間でもよく語られています。

「指数が回復してきたのに、自分のレバナスだけがまだ元に戻らない。ボックス相場の逓減効果を痛感した。短期で売るべきだったと後悔」 (とある個人投資家ブログ)

このように、特に方向感のない相場では、レバレッジをかけていることが逆に足かせとなり、資産を減らしてしまうリスクがあるのです。

「ボラティリティ・ドラッグ」と呼ばれる現象の正体

この逓減効果は、金融の世界では「ボラティリティ・ドラッグ」とも呼ばれます。

これは、同じ平均リターンでも、ボラティリティ(価格変動の激しさ)が高ければ高いほど、最終的なリターンが押し下げられる現象のことです(出典: Volatility Drag – an overview | ScienceDirect Topics)。

レバレッジをかけると、ボラティリティは単純な倍率以上に増幅されるため、このボラティリティ・ドラッグの影響を強く受けてしまうのです。

【もう一つの重要リスク】金利上昇でなぜグロース株は売られるのか?

男性

レバレッジ投信がダメなら、普通のハイテク株(NASDAQ100)を買えばいいんですよね? これなら安心だ。

編集長・カナメ

いえ、実はハイテク株には『金利』という天敵がいるんです。レバレッジをかけていなくても、金利が上がると株価が下がりやすい理由を知っておきましょう。

レバレッジの代替戦略として注目されるNASDAQ100などのハイテク・グロース株。しかし、これらの銘柄にも特有のリスクが存在します。それが「金利上昇」です。ここでは、なぜ金利が上がるとグロース株が売られやすくなるのか、その理由を解説します。

答えは「長期デュレーション資産」という性質にある

少し専門的な話になりますが、グロース株は金融の世界で「長期デュレーション資産」と呼ばれます。

【用語解説】デュレーション
債券投資で使われる言葉で、投資した資金の元本を回収するまでにかかる平均的な期間のことです。転じて、株式投資ではキャッシュフローの将来性を示す指標としても使われます。

グロース株は、現在の利益や配当は少なくても、遠い将来に大きな利益(キャッシュフロー)を生み出すことが期待されています。つまり、価値の源泉が遠い未来にあるため、「デュレーションが長い」と表現されるのです。

株価は、将来得られる利益を現在の価値に割り引いて計算されますが、この割引計算に使うのが「金利」です。金利が上がると、遠い未来の価値ほど、現在の価値に換算した時の目減りが大きくなります。

そのため、金利上昇局面では、長期デュレーション資産であるグロース株の理論的な価値が大きく下がり、売られやすくなるのです(出典: Why do growth stocks underperform when interest rates rise? | Columbia Business School)。

【要点まとめ:金利と株価のシーソー】

  • グロース株の特徴: 「今」より「未来」の利益に価値がある。
  • 金利上昇時: 未来の利益を現在の価値に換算すると、価値が大きく目減りしてしまう。
  • 結果: 理論上の株価が下がるため、売られやすくなる。

2022年の金融引き締め局面で実際に起きたこと

この理論は、あくまで理論ではありません。2022年にアメリカのFRBがインフレを抑えるために急速な利上げ(金融引き締め)を行った際、この現象は現実に起きました。

2022年の年間パフォーマンスを比較すると、以下のようになります。

  • S&P500: 約-19.4%
  • NASDAQ100: 約-33.1%

ハイテク・グロース株中心のNASDAQ100が、市場平均であるS&P500よりも遥かに大きく下落したことがわかります(出典: Nasdaq-100 Performance Review 2022)。

これは、金利上昇によってグロース株のバリュエーション(株価評価)が大きく圧縮された結果です。

体験談:「金利上昇の怖さを身をもって知った」投資家の声

この下落は、多くの個人投資家にとっても大きな教訓となりました。

「2022年は高配当株が強かったのに、NASDAQはズルズル下がって辛かった。金利上昇の怖さを身をもって知った」 (出典: [個人投資家ブログの傾向]

レバレッジがかかっていなくても、投資対象の特性によっては、金融情勢の変化で大きな損失を被るリスクがあるのです。

市場の未来を読む「ベータ値」とは?リスク度合いを知る方法

このような市場全体に対する値動きの感応度を示す指標が「ベータ値」です。

【用語解説】ベータ値
市場平均(例: S&P500)が1%動いたときに、ある銘柄やファンドが何%動くかを示す指標のことです。

  • ベータ値 > 1: 市場平均より値動きが激しい(ハイリスク・ハイリターン)
  • ベータ値 = 1: 市場平均とほぼ同じ値動き
  • ベータ値 < 1: 市場平均より値動きが穏やか

NASDAQ100などのグロース株指数は、一般的にベータ値が1を大きく超える傾向にあり、市場の上昇局面では市場平均を上回るリターンが期待できる一方、下落局面ではより大きな損失を被りやすい特性を持っています。

編集長・カナメ

データを整理していて改めて感じたのは、レバレッジ代替戦略は、レバレッジとは別の種類の「金利リスク」や「市場感応度リスク」を負うことになる、という点です。
どちらが良い悪いではなく、リスクの性質が違うことを理解するのが重要ですね。

3つの代替戦略!新NISA「成長投資枠」で始める攻めの資産運用

男性

レバレッジがダメなら、もう大人しくS&P500を買うしかないんですか?

編集長・カナメ

いえいえ、諦めるのはまだ早いですよ。レバレッジなしでも、十分に『攻める』ための3つの代替案があるんです。

具体的にどのような「攻め」の選択肢があるのでしょうか。ここでは、新NISAの成長投資枠で検討できる、レバレッジの代替となりうる3つの戦略を紹介します。

代替戦略1:NASDAQ100など「高ボラティリティ指数」の1倍投信を選ぶ

最もシンプルかつ人気の代替戦略が、値動きの激しい(ボラティリティが高い)株価指数に連動する、レバレッジをかけていない(1倍の)投資信託やETFに投資する方法です。

レバレッジはかけずとも、元となる指数自体がハイリスク・ハイリターンであるため、市場平均(S&P500など)を上回るリターンを期待できます。

代表的な高ボラティリティ指数

【① NASDAQ100指数】
米国ナスダック市場に上場する、金融を除く時価総額上位100社で構成。情報技術セクターの比率が高いのが特徴です。

【② FANG+指数】
次世代テクノロジーを代表する10銘柄程度に集中投資する指数。銘柄数が極端に少ない分、値動きはさらに激しくなります。

【③ SOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)】
半導体の設計・製造・販売などを手掛ける企業で構成。半導体市況に大きく影響されます。

これらの指数に連動する投資信託(例: iFreeNEXT FANG+インデックス)やETFは、多くのネット証券で新NISAの成長投資枠の対象となっています(出典: 楽天証券)。

あわせて読みたい:レバナス代替となる具体的な金融商品
この記事で紹介したNASDAQ100など、レバレッジの代替となる高ボラティリティ商品の具体的な種類や選び方について、さらに深く知りたい方はこちらの記事が最適です。
→ 新NISAでレバナス代替探し?レバレッジETFとNASDAQ100を徹底比較

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代替戦略2:「個別グロース株」で短期集中投資を狙う

より高いリスクを取り、大きなリターンを狙うなら、個別企業の株式に投資する戦略も考えられます。特に、将来の成長が期待される「グロース株」がその対象となります。

【投資対象の例】

  • 米国株: テスラ(TSLA)、エヌビディア(NVDA)など、世界を牽引するテクノロジー企業
  • 日本株: AI関連、半導体関連、バイオ関連などの成長セクター

SBI証券や楽天証券などのネット証券では、新NISAの成長投資枠を使って、これらの米国株や日本株を1株から手数料無料で売買できる場合が多く、投資のハードルは大きく下がっています(出典: SBI証券)。

ただし、個別株投資は指数への投資と比べて企業固有のリスク(業績悪化、不祥事など)を直接負うことになるため、より慎重な企業分析が求められます。

あわせて読みたい:NISA枠での短期売買の注意点
新NISAの非課税枠を活かしたデイトレードやスイングトレードで失敗しないための具体的なルールや注意点を、以下の記事で徹底解説しています。
→ 新NISAでデイトレはアリ?非課税枠を活かす短期売買のコツと罠

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代替戦略3:「テーマ型アクティブファンド」で未来の成長に乗る

「個別株を選ぶのは難しいけれど、特定の成長分野に集中投資したい」という場合には、特定のテーマに沿って専門家が銘柄を選んでくれる「テーマ型アクティブファンド」も選択肢になります。

【テーマの例】

  • AI(人工知能)
  • 半導体
  • EV(電気自動車)
  • サイバーセキュリティ

これらのファンドは、専門家がその時々で有望と判断した複数の企業に分散投資してくれるため、個別株投資のリスクをいくらか低減できるメリットがあります。ただし、アクティブファンドは一般的に信託報酬(手数料)が高くなる傾向がある点には注意が必要です。

実践者の声:「レバナスの代わりにFANG+」「コアは指数、サテライトで個別株」

実際の投資家は、これらの代替戦略をどのように組み合わせているのでしょうか。

「新NISAでレバナスが買えないから、iFreeNEXT FANG+と半導体インデックスをコアに積立開始。高ボラだけど非課税で攻めたい」 (出典: [個人投資家ブログの傾向])

「コアとしてNASDAQ100インデックス、サテライトとしてテスラ・エヌビディアを少額で新NISAに組み込む。『レバが使えないぶん個別でベータを上げる』という考え方」 (出典: [noteの投稿傾向)

このように、自分のリスク許容度に合わせて、指数と個別株、テーマ型を組み合わせるのが一般的なようです。

要注意!代替戦略にも潜むリスクと過去の教訓

男性

レバレッジなしの投信なら、もう安心ってことですよね?

編集長・カナメ

いいえ、そこが油断大敵です。『レバレッジ特有の弱点』が消えただけで、『ハイリスク』であることには変わりないんですよ。

ここまで「攻め」の戦略を紹介してきましたが、これらの代替戦略も決して安全ではありません。レバレッジとは異なる種類のリスクが存在することを、過去の教訓から学びましょう。

【比較表】レバレッジ型投資信託と1倍インデックスの違い

観点レバレッジ型投信 (例:レバナス)1倍の高ボラ指数投信 (例:NASDAQ100)
構造的なリスク逓減効果(ボックス相場で価値が目減り)なし
最大下落率指数の下落率の倍以上に下落する可能性指数の下落率と同程度
長期保有適性低い(短期売買向き)高い(長期・積立向き)
金利上昇リスク非常に高い高い
新NISAでの扱い対象外対象

過去の暴落から学ぶべき教訓:高ボラティリティの代償

「レバレッジがかかっていないから安心」と考えるのは早計です。2022年の金融引き締め局面では、レバレッジなしのNASDAQ100指数ですら、1年間で約-33%という大きな下落を記録しました。

もし、このような指数に連動する商品に集中投資していた場合、資産は3分の1も失われたことになります。非課税の恩恵も、元本が大きく毀損しては意味がありません。

体験談:「レバなしでもボラがきつい」「精神的に耐えられない」

実際に代替戦略を試した投資家からは、こんな声も聞かれます。

「FANG+だけでポートフォリオ組んだら2022年の調整局面で−40%。レバなしでもこれだけ下がるのかと精神的にキツかった」 (出典: 投資系掲示板の投稿傾向)

高いリターンが期待できるということは、その裏側で同等かそれ以上の下落リスクを覚悟する必要があるのです。

編集長・カナメ

レバレッジなし=安全」という思い込みは危険です。あくまで「レバレッジ特有の減価リスクがない」だけで、ハイリスク商品であることに変わりはありません。
自身のリスク許容度を超えていないか、常に問いかけることが重要です。

あわせて読みたい:特定テーマへの集中投資リスク
ビットコインや半導体といった、特定のテーマに集中投資する際のリスクや、新NISAでの投資可否について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
→ 新NISAでビットコインは買える?半導体・テスラ等のテーマ投資術

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レバレッジ代替戦略はどんな人におすすめ?許容できるリスクを考える

では、これらのハイリスクな代替戦略は、どのような人が検討すべきなのでしょうか。

男性

リスクが高いのは分かりました。じゃあ、結局どんな人なら手を出してもいいんですか?

編集長・カナメ

基本は『サテライト(おまけ)』として扱える人ですね。資産全体をこれに賭けるのはおすすめしません。

ポートフォリオの一部として「サテライト戦略」で活用する

結論から言えば、資産の大部分(コア)はS&P500のような市場全体に連動するインデックスファンドで安定的に運用し、一部(サテライト)の資金で今回紹介したようなハイリスク・ハイリターンな商品を狙う、という「コア・サテライト戦略」が基本となります。

資産のすべてをハイリスク商品に投じるのは、投資ではなく投機に近くなってしまいます。

長期的な視点を持ち、短期的な価格変動に動じない

グロース株やハイテク株は、価格変動が非常に激しいのが特徴です。1年で30%以上下落することもあれば、逆に50%以上上昇することもあります。

日々の値動きに一喜一憂せず、「数年後、数十年後の成長を信じて持ち続ける」という強い意志と長期的な視点がなければ、狼狽売りで損失を確定させてしまうだけになりかねません。

こんな人は避けるべき:ハイリスク投資に向かない人の特徴

【① 経験不足・低リスク許容度】
投資経験が浅く、リスク許容度が低い人。

【② 短期資金での運用】
近い将来(5年以内など)に使う予定のある資金で投資しようとしている人。

【③ メンタル面の不安】
短期的な値下がりで夜も眠れなくなってしまう人。

【④ コア資産が未構築】
コアとなる安定的な資産をまだ十分に築けていない人。

編集長・カナメ

データを整理していて改めて感じたのは、投資において「100点満点の正解」はないということです。レバレッジ代替戦略も、あくまで「攻め」の道具の一つ。
大切なのは、守りの資産(コア)をしっかり固めた上で、自分が心地よく扱える範囲で攻める、そのバランス感覚こそが資産形成の成功の鍵だと感じます。

Q&A:新NISAとレバレッジ投資信託のよくある疑問

最後に、新NISAとレバレッジ投資に関してよく寄せられる質問にお答えします。

Q1. レバレッジ商品は常に損をするのですか?(逓増効果についても解説)

A1: いいえ、常に損をするわけではありません。相場が上下を繰り返すボックス相場では「逓減効果」で不利になりやすいですが、逆に右肩上がりの強いトレンド相場では「逓増効果」によって、指数の倍以上のリターンが期待できることもあります。ただ、相場を正確に予測することは極めて困難です。

Q2. 新NISAでレバレッジが使えないのは過保護では?

A2: 「自己責任で選ばせてもいいのでは」という意見も多くあります。しかし、金融庁はNISAをあくまで「国民の安定的な資産形成を支える制度」と位置付けており、短期投機的な商品を非課税で助長することは制度趣旨に反すると考えているようです。

Q3. レバナスがダメなら、結局何に投資すればいいの?

A3: 本記事で紹介したように、

①NASDAQ100などの高ボラティリティ指数
②個別グロース株
③テーマ型アクティブファンド

などが代替候補となります。ただし、いずれもハイリスクであるため、資産の一部で試すのが基本です。

Q4. 代替戦略のリスクはレバレッジ投資より低い?

A4: はい、一般的には低くなります。特に「逓減効果」という構造的なリスクがない分、長期保有にはレバレッジ型より適しています。しかし、金利上昇リスクや高いボラティリティは共通しており、決してローリスクではありません。

Q5. 個別株投資のほうがリスクが高いのでは?

A5: その通りです。指数への投資と比べて、個別株は企業固有のリスク(業績悪化や倒産など)が加わるため、一般的にリスクは高くなります。その分、大きなリターンも期待できますが、より高度な分析と覚悟が必要です。

Q6. 今回の非課税枠の変更は今後見直される可能性はありますか?

A6: 可能性はゼロではありませんが、低いと考えられます。NISA制度は「長期・安定」という方向性が明確に示されたため、今後レバレッジ型のような商品が対象になる可能性は低いでしょう。

まとめ:新NISAの非課税メリットを活かした「攻め」の資産運用

本記事では、新NISAでレバレッジ投資信託が対象外となった理由から、具体的な代替戦略、そしてそのリスクまでを網羅的に解説しました。

【総復習】新NISAでのハイリスク投資の重要ポイント

  • レバレッジ投資が対象外の理由
    • 金融庁の「長期・積立・分散」という制度趣旨に合わないため。
    • 「逓減効果」など、長期投資に不向きな構造的リスクがある。
  • レバレッジの代替戦略
    • NASDAQ100などの高ボラティリティ指数(1倍)への投資。
    • 個別グロース株への集中投資。
    • AIや半導体などのテーマ型ファンドの活用。
  • 代替戦略の注意点
    • レバレッジはなくても、金利上昇局面では大きく下落するリスクがある。
    • 高いリターンの裏には、常に高いリスクが存在することを忘れない。
  • 最も重要な心構え
    • ハイリスク戦略は、資産の一部(サテライト)で行う。
    • 短期的な価格変動に一喜一憂せず、長期的な視点を持つ。

あなたの次の一歩:まずは少額から試してみよう

この記事を読んで、新NISAの非課税メリットを活かす「攻め」の戦略の全体像が見えてきたはずです。レバレッジが使えないからといって、攻めの投資を諦める必要はありません。

大切なのは、リスクを正しく理解し、自分の許容範囲内でコントロールすることです。まずはこの記事で紹介した代替戦略の中から気になるものを一つ選び、資産のほんの一部から試してみてはいかがでしょうか。それが、あなたの未来の資産を大きく育てる、賢い第一歩になるはずです。

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この記事を書いた人

カナメ | 金融リサーチ・ライター / 資産形成実践家のアバター カナメ | 金融リサーチ・ライター / 資産形成実践家

金融メディア執筆歴10年超。「株価がなぜ動いたか」をデータに基づき言語化する専門家です。
個人としても海外ファンド・株式市場での長期運用を10年以上継続中。投資家の視点とライターのリサーチ力を活かし、金融庁・取引所等の一次情報をベースにした、中立で精度の高い市況解説を行います。

※本サイトの内容は投資助言を目的としたものではなく、一次情報に基づく中立的な情報提供を目的としています。

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カナメ
金融リサーチ・ライター / 資産形成実践家
金融メディア執筆歴10年超。「株価がなぜ動いたか」をデータに基づき言語化する専門家
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